2013/12/13

グローバル人材とは・・・


グローバル人材とは、どういう人材のことを言うのでしょうか?

グローバル人材=国際的に活躍できる人 ということでよいのでしょうか?
仮にそうだとして、国際的に活躍するにはどのような能力が必要とされるのでしょうか?


この話題で、日本のマスコミでよく取り上げられるのは、英語の学校教育や学習方法について、中にはどうすればハーバード大学に行けるか・・・というものまであります。

何歳から英語を始めるか
すべての国民に英語教育は必要なのか

そういった議論を延々と何十年にもわたってしている国は、
他にないのではないかと思うくらいです。

そんなに悩むのならば、選択制にすればよいのに・・・と思います。

そのかわり、以下のことをお願いしたいです。

・学びたい人には、小学校1年から教えてください。
・そのための専門教師を民間からも幅広く雇ってください。
・それぞれの地域の学校が、それぞれの生徒のニーズに合わせて、柔軟に体制がつくれるよう国は支援してください。

もっと社会や地域、保護者を信じて、子どもたちがそれぞれにあった教育を受けれる大きな枠作りをした方が、時代に合った教育ができるのにと思うからです。



そして、英語以上に子どもたちに必要なのは、

何のために勉強しているのか

という意識をしっかりもってもらうことではないかと思います。

勉強するのは、日々のテストの点数をあげるためでも、いい大学に入るためでもない。

自分たちが勉強するのは、自分たちがよりよい社会を築けるようになるため。

子どもたちが、将来自分らしく社会に貢献できるようにするためのサポートが、教育ではないでしょうか。


実は、アメリカとの教育の差は、そこにあるのではと私は感じています。

どうすれば自分が役に立てる人間になるのか
よりよい社会をつくるために、自分がなにができるのか

どの科目もそこにつながるのが真の教育であって、教師も生徒もともに学び合えるような環境づくり、課題作りが子どもを大きく延ばしている気もします。

科学も歴史も、現状はこういう認識で、今あるのはこういう問題で、主な解決策はこういうものがある。今後はどのようなことが考えられるか。自分ならどうするか。

そういう流れで勉強しています。自分も社会の一員であることを感じながら、学んでいます。

アメリカはまだ歴史の浅い国です。自分たちの国は自分たちがつくりあげると言う意識があるせいでしょうか、 日常の宿題をみていても、そこへの意識付けを感じます。



さて、話を元にもどしましょう。

グローバル人材とは?

国際的に活躍できる人→国際社会で役に立てる人→グローバルな問題を解決できる人?

世界のさまざまな問題を平和に解決し、すべての人々が笑顔で豊かに生活できるようにすること。国際的な職業であれば、どの職業でもいえることではないでしょうか。


グローバル人材=平和な世界づくりに貢献できる人

あえて、ローカルではなく、グローバルということに着眼して力を入れるのであれば、そういえるのではないかと思います。





担当/河合








2013/11/10

Oregon便り(14)~教育とテクノロジー②

 ①の続き


小学校の基礎学力について、日本では「美しい字を書くこと 」も教育の目的のひとつにあるというご意見をいただきました。

小学1年生がはじめて字を習うとき、鉛筆の持ち方や姿勢について、角度や向きまでこと細やかに教わります。そして、マス目の中にバランスよく、字を書く練習 をひとつひとつ、ひらがなから難しい漢字練習にいたるまで、何年にもわたり、毎日丁寧に行うことをもとめられます。

ところが、こちらの学校では、きれいな字を書くことへのこだわりがほとんどありません。鉛筆の持ち方も様々です。

小学生のうちから、コンピューターやiPadを学校で使います。
中学生になれば、エッセイやレポートは、パソコンで打ったものでの提出があたりまえになっています。

こんな状態で、将来、字が汚くて恥をかくことはないのかなー?と日本人の親としては心配せずにはいられません。ですが、その思いは、こちらにいると薄れてきます。

手紙はEメール、入学願書や履歴書も、その他の様々な書類も、パソコンで準備したものを提出、もしくはウェブサイトでのコンピューター入力です。

どちらかというと、手書きの方が心がこもっている、気持ちが伝わるというような考えよりも、相手にとって読みやすい、タイプしたものをという気遣いがあるように思います。

そもそも学校で行われる模試や、たとえばアメリカの大学に留学する際に必要となる英語テスト・TOEFLもコンピューターでの受験です。

手書きの必要性がほとんどないのです。そんなわけで、こちらでは、


字がきれいなことは良いことだが、必要性の高いものではない。


という認識の人が多いようです。
コンピューターに慣れ、宿題や試験の際、また将来仕事をするときに早くタイプするようにしておくことが大事だと考えているのです。







日本には書道という伝統文化があり、「美しい字を書く」 ことがひとつの教養として求められる文化があります。受験のために、早くて正確な計算力と筆記力が必要とされている教育の現場があります。



ハイテクノロジーの国・日本。
伝統文化が息づく国・日本。
受験大国・日本。



技術がすすんだ現代社会と学校教育の現場の距離感が、今後どのように縮まっていくのか。

教育のグローバル化が大きく叫ばれるようになった昨今、国際社会での競争力を高める、語学力をつけるといったことだけでなく、日本の伝統、良さを生かし教養の高い日本人の教育を うまく現代社会にシフトしていく取り組みもこれから増えていくのではないかと思います。



学校教育は、大学受験だけのためではなく、子どもたちが社会に出た時、それぞれが生活力を身につけ、学んだことを大いに発揮できる力、社会に貢献できる力を育てることが大事なのだと信じます。


というわけで、これまで基礎学力という観点から、テクノロジーとの関係を日米比較してきましたが、次回は、このテーマを全く違う視点から議論してみたいと思います。






担当/河合

2013/11/05

Oregon便り(13)~教育とテクノロジー①


今回は教育分野でのテクノロジーについて、日米の教育を比較をしてみたいと思います。


前回のブログで取り上げましたが、日本の「読み・書き・算盤」の伝統的な学習は、日本人として、あたりまえの教養の範囲でほとんどの人が身につけてきたものです。

日本ではごくごく普通の計算力を持つ小学生の次女、こちらではすばらしい計算力の持ち主と言われます(笑)公文などの塾に通ったこともなく、そろばんを習ったこともないごく普通の娘が、一目置かれるのは、ひとえに日本の学校教育の中での訓練の賜物です。特に日本の九九はすばらしく、九九さまさまです。

ところが、中学に通う長女ですが、先日話していてびっくりしたことがあります。

√を使った計算は、計算機でするものと思い込んでいたのです。「いやいや、日本の学校では計算機を使わないよ」と説明すると、逆に娘はびっくりしたのです。「どうやって小数に直すの???」と。「ひとよひとよにひとみごろ」ってみんな覚えていると説明すると、いたく感動していました。(彼女の面目のために追記しておきますが、彼女もこちらの学校では、数学はレベルの高いクラスでよい成績を保っています。)


なぜそんなに早く全問正解で計算できるの?とクラスメートにびっくりされる次女。
なぜ√の小数を日本の学生はみんな暗記しているの?とびっくりしている長女。

早いようですが、結論!!

日本人の暗算力・計算能力は高い!

日本の教育を心から尊敬してしまいます。


その一方でアメリカの教育現場では暗算力・計算能力をなぜ日本と同じように必要としないのかという疑問が・・・。

答えは簡単で、「計算機」があるから。

そして、日本の学校ではなぜ「計算機」が使われないのかというと、一般の中学、高校、大学入試では使用できないから。ではないかと思っています。

大人たちは日常生活でも会社でも、携帯電話や計算機を使いこなしていますから、計算機を拒否する文化ではないかと・・・。(笑)


ところで、こちらにいると、アメリカ人だけでなく世界各国の友人によく言われることがあります。

「ハイテクノロジーの国の日本、学校ではコンピューターや電子黒板がそろってるんでしょう?」

彼らの話をよく聞くと、日本では、

■ 車にはナビゲーションシステムが標準装備されている
■ いろいろなロボット開発が進んでいる
■ 一般家庭には  
・コンピューター制御でお湯が入るお風呂
・センサーでふたが開いたり、温水温風がでるトイレ
・しゃべる冷蔵庫・・・などが普通にある

確かにその通りです。ナビもお風呂もトイレも、ごく普通に見ます。だから、彼らにしてみると、日本の教育環境はテクノロジーを駆使したすばらしいものに違いないと信じ込んでいるわけです。

「いやいや、ご期待に沿えず申し訳ないけれど、日本の学校では、計算機も使わない。」と話すと、びっくりされます。自分の頭で計算し、自分の手で書くことが大事にされていると説明すると、感心されますが、うまく説明ができず・・・そこから不毛の質疑応答が続くことになります。

「なぜ計算機が使えないのだ?」
 →日本の受験事情を伝える

「なぜ受験会場に計算機が持ち込めないのだ?」
 →計算力もチェックされるべき学力のひとつだから

「計算機があるのに、計算力が検査されるのか?」
 → ・・・。

こうなると、日本の伝統的な考えに、「読み・書き・算盤」は大事にされている!日本人としてはあたりまえのことなんだと最初の説明に戻るしかないのですが、ぴんとこないようです。どなたかもっと適確な説明を教えてください。(泣)


②へ続く



担当/河合

2013/10/30

Oregon便り(12)~小学校の基礎学力

秋もすっかり深まり・・・久しぶりの更新です。






さて、今日のテーマは「基礎学力」です。

基礎学力をつける。と言われると、どんな学習方法を思い出しますか?

日本の教育で、基本とされるのは「読み・書き・算盤」

つまり、小学生ならば、毎日、音読、漢字練習、計算練習を欠かさないのではないでしょうか。多くの小学校が、音読、漢字練習もしくは日記、計算プリントが宿題の基本セットとなっています。


ではアメリカの小学校ではどうでしょうか。
公立の小学校の取り組みを一例として紹介します。


<アメリカの小学校の宿題>
低学年は、ほとんど宿題がありません。

中学年から、少しずつ増えていきます。
Weekly Assignment(週ごとの宿題)が出され、子どものペースでやってくださいというものです。ボキャブラリーを増やす目的のものや、 社会や理科の知識を広げるもので、リサーチメインの課題ばかりです。

それ以外に、 Monthly Assignmentとして、大きなプロジェクトがほぼ月に一度出ます。そのほとんどは、プレゼンテーションに結びつくものです。いずれもリサーチがベースにあり、視覚的に見せるものづくり、オーラルプレゼンテーションなど、その都度、方法が変わります。



<日本との比較―読み>
読書の推進はかなり力が入っていて、読んだ本の紹介や感想発表などは日常的に見かけます。高学年と低学年でペアを組み(Reading Buddy)、週に3~5冊、高学年の生徒が低学年の子たちへ読み聞かせをするというプログラムも全校的に取り組まれています。「読み」への思いは、日本と差を感じません。



<日本との比較―書き>
英語にはもちろん、漢字がないので、漢字練習はありませんが、ボキャブラリークイズは高学年では多くあります。スペリングを覚え、意味を覚えるという作業は、漢字練習と同じく、地道なものです。

日本と違うのは、日常的にコンピューターを使うという点でしょうか。作文やプレゼンテーションの原稿作りは、iPadやコンピューターを使います。手書きでももちろんOKなのですが、子どもたちが自分たちでやりやすい方法をとります。

ちなみに中学生になれば、日々のエッセイやレポートはほとんどがコンピューターでタイプしたものを提出することになります。手書きでする作業はぐんと減ります。


<日本との比較―計算>
日本の小学校では、低学年から、毎日、計算練習をする学校が多いかと思います。百マス計算に始まり、かけ算の九九練習、高学年までかなりの量の計算をこなしています。

アメリカでは、計算練習、あることにはあるのですが、絶対的な量が違います!びっくりするほどに少ない。そして計算練習そのものの目的の違いがあります。

日本のように、計算になれ、九九を使いこなし、いかに早く計算するかと言うことではないのです。そもそも、九九のあるすばらしい日本の算数と比べるのも違う気もしますが、早く、正確な計算は、いずれ計算機を使うのだから、そんなに必要でもないのでは・・・という空気なのです。

では何のために計算練習をしているのか・・・。 ひとつひとつの計算を、どのように考え、計算したか・・・が大事なのです。

中学年までは、日本と比べ、数字の分解や2・5・10(お金の計算に深いかかわりがあるかと思うのですが。※こちらのコインは、5、10、25セント)をうまく使った計算問題などが出ます。

文章問題も、計算式だけでなく、文章での説明をもとめられることが多く、それも様々なやり方が常にウェルカム!なのです。




アメリカの教育は、合理的な国ですから、将来的にもしくは日常生活で必要かどうかが重要視されます。

計算機を使う、コンピューターを使うことを前提に、思考力をいかに深く鍛えるか。そこへの工夫を感じます。 そして、以前ご紹介したように、プレゼンテーション力を磨く。思考力・表現力・コミュニケーション力(プレゼン力)を大事にカリキュラムが組まれているのです。



(流暢に読む、きれいな字を書く、早く正確な計算をするというこだわりが、だんだんなくなってきている娘たちを横目で見ながら、何が将来子どもたちにとって必要で大事なのかを自問している今日この頃です。)








担当/河合









2013/08/14

オレゴン研修 2013 ~最終日



今日は子どもたちがそれぞれのフライトで、日本へ帰国する日です。

子どもたちの飛行機の時間にあわせ、空港まで送って行きました。


時間に余裕のある子は、ワシントンパーク&ローズガーデンや、大きなBookstoreとして有名なPowell'sへ連れて行きました。













日本を離れて2週間ぶりに帰国する子どもたち。
空港への車中、出かけた先々で、まだまだオレゴンにいたい!と話してくれました。そして来年のことや、これからの英語の勉強方法についての質問が続きました。


子どもたちと接していていつも思うのは、よい経験を積めば積むほど、どんどん輝いていくのだなーということです。


どんなに短い時間でも、そのときの体験が、子どもの心に響けば、子どもたちの表情ががみるみる変わっていきます。それは、やる気だったり、希望だったり・・・彼らの笑顔や、真剣なまなざしの瞳の奥に、光がぽっと灯る瞬間がある気がします。そしてその光を吹きけさないように、できる限りサポートしたいなーと願わずにはいられなくなります。


空港での別れ、、、前を向いている子どもたちに涙は禁物。それでも別れはつらかったー。(涙) 「日本に帰っても、がんばってねー」というのが、精一杯でした。


今回は人数が少なかったので東京からのアテンドをつけることができませんでしたが、それぞれにひとりで飛行機に乗ってでも来たい!と、勇気を出して来てくれた子どもたち、いろいろな不安や心配を振りはらって、子どもたちを送り出してくださった保護者のみなさま、 本当にありがとうございました!

日米ともに、この研修をサポートくださったみなさま、ありがとうございました!




担当/河合







オレゴン研修 2013 ~ 10・11日目


キャンプ終了後の週末、子どもたちはホストファミリーと過ごしました。

オレゴンコーストで思いっきり遊んだり、フットリバーでのんびり過ごしたり、それぞれ充実した週末を過ごしたようです。


ポートランドは、秋から冬の間は、お天気がすっきりしない曇りや雨の日が多いのですが、夏はほとんど雨が降りません。湿度も低く、爽やかな夏を過ごすことができます。オレゴニアンにとって、サマータイムは貴重な時間。


夏をめいいっぱい楽しむオレゴニアン、ウィークデーは、仕事が終わると、暗くなる夜9時近くまで、ピクニックやBBQパーティー、野外コンサートに出かけたりします。また、週末は山や海の別荘へ出かけたり、様々なアウトドアスポーツを楽しんだりします。


長期の旅行に出かけるご家庭も多いですし、オレゴンにいても、オレゴンサマーを楽しむために、親戚やお友達がたくさん来訪されるので、とてもとても忙しい日々を過ごしています。 ホストファミリーのみなさんも、そんな忙しい毎日の中、GSSのメンバーのために力を貸してくださいました。そして、子どもたちを温かく向かい入れ、様々な夏の楽しみ方を、シェアしてくださいました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。



月曜の朝、それぞれの週末を過ごしたGSSのメンバーとホストファミリーの子どもたち、現地のメンバーが集まって、コロンビア渓谷の一角にあるオネオンタ渓谷へでかけました。






難易度高めのコースなので、高学年の子どもたちだけの参加です。大きな丸太の山を乗り越えたり、背の高い大人でも胸のところまで水につかるようなポイントや、川辺の岩づたいにボーダリングしながら進む場所があります。























このちょっとした冒険は、子どもたちにとっては、大自然に触れるだけでなく、お互いの絆を深め合うものになった気がします。


その後、まだまだ元気な子どもたちは、さらに山の上の滝へと向かい、そこでランチを食べました。





ポートランドへ戻るには車で小一時間、帰りのドライブも和気藹々。それぞれの家に戻るのも名残惜しい最後の夜、みんなの希望で、ポートランドのちょっとおしゃれなストリートを散策し、それぞれの家へと帰っていきました。


いよいよ明日は帰国する日です。




担当/河合






2013/08/11

オレゴン研修 2013 ~ 9日目


今日はサマーキャンプ、チェックアウトの日でした。

たった1週間、でもとてもとても貴重な1週間を過ごした仲間たちとのお別れの日です。


小学生チームは、キャビンメイトとずっと一緒に過ごしてきました。
同じキャビンの子たちとは、「アルプス一万尺」を最後までやっていました。笑
初日から、みんなに教えて、にわかに流行った日本の手遊び。
「Cool!」とアメリカの女の子たちが夢中になってくれました。
よい交流ができたひとつの思い出です。



 

中学生チームは、キャビンを越えての活動が多かったので、大勢で入り乱れてのお別れになりました。「去年よりたくさん友達ができて、楽しかった!」と・・・。




最後は、みんなで記念にもらったTシャツに、サインをしてもらいます。
日本語で書いて~と他のキャビンのみんなにも頼まれて、忙しそうでした。


今度いつ会えるかわからない、でもぜったい会えるって信じてるよ!と、あちこちでみな抱き合っていました。





チェックアウト後、それぞれのホストファミリーのもとへ。
広大な別荘でのんびり過ごしてる子、バースデーパーティーをやってもらった子。みんなしあわせそう。1週間、キャンプでがんばったからねっ


Have a wonderful weekend!



担当/河合



2013/08/10

オレゴン研修 2013 ~ 7・8日目


明日は、サマーキャンプ・チェックアウトの日です。

「あっという間だった!まだみんなとここにいたい!」と子どもたち。

小学生チームのみんなは、毎日、同じキャビンのメンバーといろいろなアクティビティーやゲームをしたり、プールで泳いだり、朝から息をつく間もない忙しさで、ホームシックになるのも忘れてた~と笑っていました。

昨日はアーチェリー、今日は干草でつくられた迷路にチャレンジしました!









入り口はここから!中は真っ暗です。


中学生チームの女の子たちは、乗馬コース。
馬の世話を一生懸命していました。
馬も女の子たちも、おそろいの三つ編み&リボンです。
 












男の子たちは、チャレンジコース。
毎日、ツリークライミングや数々のアスレチックに挑戦しますが、プロのアドバイザーがついてくださっています。スリルいっぱいのコースでした。








今日は最後の夜ということで、BBQパーティーのあと、みんなで寝袋を並べて外で寝るそうです。


ここで体験したことで、一番楽しかったのは何?という質問には、子どもたちそれぞれの答えがかえってきました。印象深かったのは、

「なにをやっても、みんながいるから楽しいよ!」

という言葉。言葉の壁を越えて、みんなと心がつながったという嬉しさが伝わってきました。



小学生のみんなに経験して欲しいのは、言葉を超えての交流です。

とはいえ、アメリカ人の参加者に囲まれてのキャンプでは、言葉がある程度できないと、なかなか難しい部分もあります。めいいっぱい楽しむために参加しているチームに迷惑をかけすぎない、足を引っ張り過ぎない程度の英語力、もしくは理解しよう・伝えようとするポジティブな姿勢が大事になってきます。特に中学生は、言葉での交流の比重が大きくなります。


東京からの小学生の参加者が、「英語は日本で勉強した英語と違うから、聞き取るのが大変だし、言っていることがわかっても答えるときの言葉が見つからない」と言っていました。言葉にできない自分に、「あーーー!ってなる!」と。笑


彼女は、滞在中、そんな思いを何度となく、繰り返し感じたことでしょう。


「その経験って大事だよね。」と言うと、「うん!できないってわかってるけど、今の自分でできることはやったし、経験してわかったから、これで今はいい。」と笑顔でこたえてくれました。


オレゴンに来るまで、英語の勉強をずっとがんばってきたからこそ、これでいいって思えたのだろうなー。


英語を勉強するのは、「自分の思いを言葉にしたい。」という気持ちがあれば、学習の幅がどんどん広がります。彼女には、テストや検定のためだけではない学習を継続して、来年またチャレンジして欲しいと願っています。


中学生の参加者の英語学習方法については、また別の課題があります。十分な英語力があるからこそ、次へつなげるためのステップをと願っています。


そうはいっても、実際にはどうやったらいいか、わからない!
おまけに、日本に帰って、学校が始まれば、日々の課題がいっぱいで、やりたい気持ちがあっても、ひとりで継続するのは至難の業です。


だからできる限りのサポートはする!

でもやるのは自分!自分にあった勉強方法を見つけるのも自分じゃないとできない。

これから、お互いに将来プラスになること、できることを探すことからはじめましょう。


キャンプのアクティビティーを終えた子どもたち、もう先を見ています。
どうか、この日の思いをわすれないで、がんばってねー!


 
そういえば、英語で苦労した話をしてくれた彼女は、「ここにいるみんながすごくいいから、ね!だからよかったー。」と感謝していました。

周りの人の優しさに助けられて、めげずにがんばれる。(そうそう、オレゴンには優しさいっぱい、おっせかいな人いっぱいいるでしょ!笑)


明日はキャンプをチェックアウトした後、それぞれのホストファミリーの元へもどります。



担当/河合








2013/08/08

オレゴン研修 2013 ~ 5・6日目



子どもたちにとっては、サマーキャンプ2日目。

朝から、いろいろなしかけのあるゲームに 参加したそうです。
フラッグ探しやエッグドロップ(卵を割れないように工夫してタワーから落とす)などなど。チームビルディングはこれでばっちり!


午後には、ゲームのほかに、プールでひと泳ぎ。他のキャビンのメンバーとも一緒に遊べます。


夕食後は、森の中でスリープオーバーの準備などをして過ごしたそうです。

森の中でスリーピングバックを並べて寝るのは、寒いし、がたがた地面も気になります。が、それ以上に、「きれいな星空の下、草とか土のにおいをかぎながら眠るのは、すごくよかった!」と話してくれました。


そして、その森の中で、事件が!
なんと、鹿が1匹、小学生チームの寝ているところを、横切っていったそうです!

「えー?そんな近くを通ったの?」 と聞いたら、アメリカ人の女の子が
「鹿が私の足を踏んづけていった!」と・・・

なんというか、鹿の方が度胸があってすごいね!とみんなで盛り上がりました。

アクティビティーのときは、小鹿が2匹、ちかくで遊んでいたそうです。


中学生チームは、午前中、それぞれの希望にそった強化アクティビティーに参加します。乗馬コースのメンバーたちは、午前中、担当の馬の世話をしたり、乗馬したりして過ごしています。自分担当の馬が、とにかくかわいくて楽しい!と報告してくれました。


今日の午後は、クラフトタイムやボーダリングでした。

クラフトタイムでは、ヘアバンド作りをしています。まだまだ完成までかかりそうです。


ボーダリング、安全上の注意を受け、順にチャレンジ!




このボーダリングには、2つのキャビンが合同でチャレンジします。
アメリカ人の子達は、ほとんどの子が半分ぐらいのところで、ギブアップ。
上まで行けたのは、日本人の女の子の2名だけでした。
勇敢な二人に、みんなで拍手&ハイタッチ!






本日も、盛りだくさんなアクティビティでした。

夕食後、今日はキャンプファイヤー!
カウンセラーのお兄さん、お姉さんたちが、お楽しみステージを用意してくれています。







キャンプも早いもので、折り返し地点です。
各チームの雰囲気もとてもよいので、残り半分、さらに楽しいものになりそうです!




担当/河合

2013/08/06

オレゴン研修 2013 ~ 4日目


今日から本格的なアクティビティーが始まっています!

小学生チームは、午前中は川くだり、午後は乗馬でした。
初日から、とても楽しみにしていたプログラムがふたつも!

今日は気温も高い日だったので、川くだりはとても気持ちがよかったそうです。

乗馬は、それぞれの経験にあわせ、馬を選び、レクチャーを受けてから乗ります。
その後、森の中を1周します。自分で手綱を握り、馬の呼吸に合わせて乗る時間は、パドックをただ回るのとは違います。笑顔で出発していきました。






中学生チームは、チャレンジコース!
大きな木を利用したアスレチックですが、これがスリル満点なのです!
高い木から飛び降りる、ターザンのように飛ぶ(かなりの高さ&距離!) ・・・
チームで、励ましあい、協力し合って、がんばっていました。






女の子チームは、木登り&ジャンプにチャレンジしていました。

木の高いところにロープが張ってあり、そこまで登っていきます。
子どもによっては、登るだけでも恐怖感を感じる子もいます。

みんなで励ましあい、上まで到達すると、パートナーの子が続けて登ります。
二人そろったところで、お互いそれぞれロープの上に立ち、木から手を離し、支えあいます。木から手を離すことが、なかなかできない子もいました。

もしこの高さから、落ちたら・・・

実はこのふたりには、ハーネスがついているのです。下でそれぞれのロープに5人ずつ、チームのメンバーがそのロープを引っ張り、ふたりを支える準備をしています。

木に登るとき、「Can I trust you?」と声をかけます。するとメンバーは「Yes, you can! We win!」とこたえます。私たちを信じて!恐怖に勝つぞ!という意味です。











 「Ready? 1, 2, 3!」
抱き合ったまま、ふたりでジャンプ!
下のメンバーがふたりを支えます。無事着地!メンバー全員でミッションクリア!



今年のメンバーは英語力もあるので、順調な滑り出し!

大自然の中で、いろいろなことにチームでチャレンジして、オレゴンの夏を満喫しています。



担当/河合






2013/08/05

オレゴン研修 2013 ~3日目


いよいよキャンプイン!

朝11時半、日本から来たメンバーはいまも熟睡中!と、それぞれのホストファミリーから連絡がきました。笑 これで十分疲れがとれたことでしょう!

今日は中学生の参加者と、ヒヤリング&インタビュー。
キャンプインの前に話を聞いておきたかったので、ちょっとドタバタでしたが、20分ほど時間をとりました。

まずは日常の生活と、自分のやりたいことを振り返ってもらいます。

そういうものを、いきなり明確に語れる子はあまりいません。

曖昧でいいし、そのとき語ったことがあとでクルクル変わってもいい。
今の自分はどうなのか、これからどうしていきたいのか。
自分なりの言葉で考え、こたえてくれます。
どの子も一生懸命、その子なりにがんばっていることが伝わってきます。
来年のこと、それまでにできること、将来のこと、ひと通り、一緒に確認しあいました。

自分で道を見つけ、がんばっていくしかない。。。


周りの大人たちができることは限られています。が、どんな小さながんばりも見逃さないで、応援し続けたいと思っています。投げ出さず、がんばっている限り、真剣に向き合い、応援します!

キャンプ前に聞いておきたかったのも、彼らが帰ってくるまでに準備したいものがあるからでした。できることはほんとに限られていますが、彼らの気持ちにこたえるのは、関わる者として最低限の礼儀だと思うので。笑


さて、キャンプ、チェックインのご報告です。

書類チェックの後、それぞれのキャビンに向かいます。
案内してくれるのは、Teen's Campといって、リーダー育成のキャンプに参加している高校生達です。

実は、来年以降、Teen's Campに参加できるようになるGSSメンバーたちに、 彼らの背中を見て欲しいと思っていました。高校生たちからいろいろ話を聞きながらのキャビンへの移動となり、よい出会いに感謝です!





中学生メンバーは、高校生スタッフに任せ、小学生チームのキャビンへ向かいました。

すでに到着しているキャビンメイトたちとカウンセラーに、まずは挨拶。 そして自分のベッドを決めます。初参加のメンバー、ちょっと緊張している様子。それでも、わくわくの期待感いっぱいで、こちらのメンバーとホストファミリーのシスターと一緒に、カウンセラーのお姉さんに自己紹介 していました。






帰り際、中学生チームを見に行きました。すでにキャビンでのセットアップを終え、外でのミーティングに参加していました。




去年は同じキャビンにGSSメンバーが2名ずついたのですが、今年はひとりずつです。
すぐに友達ができるといいなーと願いつつ、あとにしました。


明日から本格的なアクティビティーが始まります。
みんなが最後まで、元気いっぱい過ごせますように!


担当/河合













2013/08/04

オレゴン研修 2013 ~ 2日目


昨日に引き続き、東京からの参加者が到着しました!

長時間のフライトにもかかわらず、笑顔でゲートから出てきてくれました。





ひと休みしてから、買い物へ。
明日からのサマーキャンプへ持参する必要なものを買いに行きました。
寝袋や水筒などは、現地調達OK。消費税もないオレゴンではお買い得感いっぱいです。





次は、ダウンタウンでランチタイム。
この研修に参加することの意義、心構えや 、これからのことについて、話し合いました。

今回の参加者は、みな過去の海外研修やセミナーに参加しています。
ご両親もGSSの目指していることや、研修の目的などを大変よく理解してくださっています。そのせいでしょうか、子どもたち自身が、 こちらの言わんとすることをすでに理解してくれています。なので、みんなでおさらいをしているようなものです。ですが、その作業が大事だったりします。みんなで確認しあうことで、お互いのパワーがどんどんふくらみます。こちらが一方的に説明するよりも、子どもたちの言葉の方がチカラがあるのだなーと、うれしく眺めていました。

「不安や心配ごとはある?」 と聞いたとき、「大丈夫です!みんなもいるし、なんとかなります。」とまっすぐな目で、力強く答えてくれました。なにがあってもプラスにもっていける自信があるようでした。今回のメンバー、それぞれひとりでオレゴンまで来たくらいです。覚悟は決まってる。あとはやるだけ、楽しむだけ!とても頼もしく見えました。

おなかいっぱいになったところで、ダウンタウンを散策しました。

雲ひとつない青空の下、パイオニアスクエアで歌を聴きました。
















さて、本日の、時差ボケ・吹き飛ばし作戦は、ジェットボートです!
“You will get wet! ”とサインがありました。
気温も上がってきたので、気持ちよさそうです。





座ったのは、前から3列目。
ポートランドのダウンタウンを川から眺めたり、いくつかの橋の下をくぐり抜けるのが楽しそう。 さぁ、いよいよ出発です!





「わぁー、きれい~!」と皆が景色を眺めていると、急にスピードが上がっていきました。思ったより早い、と思った瞬間、ボートが大きく右にカーブ、1回転しました。そして、大量の水しぶきがボートに・・・!ちょっと水しぶきがかかるというようなレベルではなく、いきなりバケツいっぱいの大量の水を頭からかけられるような状態に、一同ぼう然!

途中、川岸の造船所や、イーグルの巣を見ることもでき、景色はとてもよかったのですが、いつスピードがあがり、いつ回転し、いつ水をかぶるのか、みんなドキドキ。

時差ボケ解消になったでしょう?!と言うには、ちょっと荒治療過ぎたかも。 笑









そして夕方、それぞれのホストファミリーのもとへ。
今日到着したYちゃん。10歳の双子の姉妹+7歳の女の子という3姉妹のご家庭です。
大きなおうちから、みんなが飛び出し、迎え入れてくれました。

お父さんが、BBQパーティーを用意してくださっている間に、お土産タイム。

3姉妹は大騒ぎ。日本の文房具にあれやこれや感想が飛び交います。
日本のティータイムができそうなお菓子やお茶に、ホストマザーも興味津々、とても喜ばれていました。 そして、なんとYちゃん、ペットの犬にもお土産を用意してくれていました。それにはホストファミリーの皆さんも大感激!しかも、大好きなボール、大好きなピンク!どうして好みを知っているの~?と盛り上がりました。






Yちゃんはとても前向きな女の子。やるからにはベストを尽くす!ちゃんとやりたいといつもがんばります。ホストファミリーの皆さんにもひとつひとつ英語で一生懸命伝えました。時差ボケ&疲れている中、笑顔でがんばっている彼女がまぶしかったです。


明日はいよいよキャンプインです。


担当/河合



2013/08/03

オレゴン研修 2013 ~ 初日


今日、オレゴン研修2013がスタートしました。

今年は日本からの参加者は少ないものの、
サマーキャンプを中心に、プログラムに一緒に参加する現地メンバーや
ホストファミリーの子どもたちを合わせると全部で14名になります。

今日は、GSS1期生が、ポートランドに到着!
こちらのメンバーと合流しました。





今日のポートランドは、曇りで気温も20度ちょっと。
日本との気温差に驚いていました。

まずは時差ボケを吹き飛ばしてもらおうと、遊園地へ直行しました。





その後、ホストファミリーと再会。
子どもたち同士もお互いを覚えていて、とても喜んでいました。
特に一番下の男の子は、大きなお兄ちゃんができたことを最大限に喜んで、べったり。

英語もできる子達なので、とても自然に交流し、これまでの経験の積み重ねをごく自然に見せてもらえた気がして嬉しかったです。



海外研修では、毎回それぞれの目標をもって参加してもらっています。
今年は、「自分と向き合う」 ことを意識して参加してもらうことにしています。

たとえば、個別にヒヤリング&インタビューの時間を設け、今回の経験を有意義に生かしてもらう種まき作業をしてから、サマーキャンプへ送り出します。この作業は、ただ楽しく参加するだけではない研修の意味を伝えることにもなります。

子どもたちが今の自分を見つめ、これからの自分を描き、 ひとつひとつの経験の中から何を見出していくのか、、、そういった意識を子どもたちにもってもらうためのレクチャーは、これまでの研修でも取り組んできました。毎回、珍回答も出てきますが、次への成長に繋がることを子ども自身が意識してくれることは、大事だと思っています。

日常の学校生活から離れ、この大事な時期を自分なりに見つめなおしてもらうこと。
この経験を生かすのは、自分であること。


長期でサポートさせてもらえたからこそ、できることがあります。


明日も朝から、出迎えのために空港へ出かけます。
とても楽しみです。



担当/河合








2013/07/27

オレゴン研修まで あと1週間!


今年のオレゴン研修まで、あと1週間となりました!

参加する子どもたちにとって、充実したステイになればいいなと、ホストファミリーのみなさんや、サポートしてくれるみなさんと、連日やりとりしています。


今年参加するメンバーは、ちょっと特別です。笑

どうしてかというと、なんと、自分たちでそれぞれ飛行機を手配してやってくるからです。「お子様ひとり旅」 という航空会社のサポートサービスを使ってきます。

本人はもちろん、保護者の皆さんにとっても、とても勇気のいることだと思います。



何でもそうですが、何かをする時、あれやこれや心配してできないことって多いですよね。

感性のある子どもの大事な時期を、親として、後悔のないようサポートしたいという気持ちはあっても、いろいろな事情でなかなか実現することはできないものです。

経済的な事情や、日程的な事情が折り合わなかったり、お稽古や部活で忙しい子どもたちのスケジュールをどうやり繰りするか、何を優先するかは思った以上に骨の折れる仕事です。結局のところ、親子で気持ちをひとつに「参加決定」する方が難易度が高いのだなぁと実感しています。



だから、今回のメンバーのこと、メンバーのご家族のこと、本当に尊敬しているんです。




そして、こちらでサポートしてくれる仲間のアメリカ人たち。
こういう活動に興味を持ってくださる背景や思いがそれぞれにあって、ともに動けるわけですが、おもしろいことに、彼ら自身も子ども時代に何かしらの国際的な体験を持っているという共通点があることがわかりました。

子ども時代の体験がルーツとなっている思いは強く、次世代の子どもたちとも分かち合いたい、そう思ってくださっているんですね。



というわけで、みなさんの勇気や思いに、きちんとお応えしたいと 心から願っています。




参加者、保護者の皆さん、ホストファミリー、サポートメンバー、それぞれの思いを大事にできる オレゴン研修 にしたいと思います。


あと1週間、やることいっぱいですが、とても楽しみに待っています!!!














担当/河合




2013/07/19

Oregon便り(11)~学校の中の実践主義 その2


アメリカの学校では、実に様々なプレゼンテーションを経験します。

小学校からそのような機会が多いので、プレゼンのテクニックは自然と身につ きます。

すばらしいのは、ただ読み上げるだけではないということ。いかに興味深く、わかりやすく、クラスメートたちに聞いてもらえるか。小学生でもそれを 意識して、プレゼンを組み立てます。

というわけで、小学校を見学したときは、本当に驚かされました。

小学校4年生のクラスのプレゼンテーションでのことです。

彼らがプレゼンで気をつけていたのは、

1.みんなに聞こえているか
2.棒読みになっていないか
3.ジェスチャーをうまく使っているか
4.アイコンタクトをしているか
5.適切な言葉を使っているか(同じ言葉ばかりはNG)

といったことですが、小学生たちが、これをどのようにうまく絡め、満足のいくプレゼンができるか? 

小学生にとっては、なかなかハードルの高いものだと感じました。が、実際は、緊張こそしているものの、とても上手にやってのけていたのです。


まず、ほとんどの生徒がメモを用意し、クラスメートに話しかけるように頑張っていました。ただ立って、原稿を読み上げるだけの子はいませんでした。

ポスター、地図、模型、様々なものを用意し、うまく使いながら、リサーチしたことを紹介していきます。時に、観客のクラスメートに質問をなげかける。ジョークを言う。紹介したいものをクラスメートにまわしてもらう。などなど、観客をあきさせない、楽しませるテクニックをすでに使っていました。

その日はペアワークだったのですが、みなそれぞれ、個性豊かに表現していたのも驚きでした。



続いて、中学校のプレゼンを見る機会がありました。先日の小学校で出会った子どもたちが、2~3年後にどうなるのか、、、そういう気持ちで見ました。

きっとこれまでに、いやと言うほど、プレゼンの経験を積んだのでしょう。
ビジネスマン顔負けの、堂々としたプレゼンぶりでした。

聞いている方が安心して聞ける、プレゼンの世界に惹きこまれる、、、そんなプレゼン力を中学生が身につけていることに驚きました。ごく自然に教室の中を動き回り、クラスメートとやりとりしながら、和気藹々と進める子もいれば、クラスメート全員を釘付けにするようなエンターテイナーもいました。

こうして彼らは、自分がプレゼンするだけではなく、それぞれの工夫が光るクラスメートのプレゼンを見て、長い学生時代を過ごすわけです。
 


プレゼンは経験値が大事だとよく言いますが、それに子どもの吸収力が加われば、彼らにとっては向かうところ敵なし!

経験を積むことで、人前で話すことに慣れる。そして、聞いている人にとって何が効果的かを体験から学ぶことができます。

身のこなし方や、声のトーン、資料の見せ方、使う道具、、、やってみて、聞いてみて、見てみて、わかることは大きいなと感じました。

小学校から大学で学び、実践を積んでいるので、人前でも、堂々と、自然にふるまうことができる人が多い のも分かる気がしました。



どうしてアメリカの学校では、プレゼンの練習をこんなにするのか・・・アメリカの友人の言葉を借りれば、「プレゼンは夢をかなえる第一歩だよ。」

自分のやりたいことを実現するには、まずは伝えることから !

自分のやりたいことを実現するために必要なもののひとつが、プレゼン力。
その次は交渉力・・・そして、、、と話は続きますが、アメリカ人の多くが、プレゼンテーション(=人前で魅力的に話すこと)は、学ぶべき大事なスキルのひとつと思っていることは確かです。



逆に、この教育の違いをこえ、国際社会で活躍している日本人は意外とすごいかもしれない!とふと思ったりもしました。





次回は、必要とされる「基礎学力」について、書いてみたいと思っています。


担当/河合


2013/07/16

Oregon便り(10)~学校の中での実践主義 その1


「何のために勉強をするのか」


こんな子どもたちの質問には、おそらく多くの大人が、

「良い大学へ入るために勉強するんだよ。」
「将来、ちゃんとした仕事に就くためにがんばるんだよ。」

と答えるのではないでしょうか。「なるほど、勉強して良い大学に入って、良い仕事につくことが大事なんだ! 」と漠然と思う子どももいるかもしれません。良い大学、良い仕事の定義はさておき・・・。


「きみたちは、将来役に立つことをいま勉強してるんだよ!」

これもありがちな答えのひとつです。
するとおそらく、子どもたちはこう言うでしょう。

「じゃあ、今やっていることが、どこでいつ役に立つのか教えてよ!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


アメリカの学校教育は、日本に比べて、より「実践主義」だと感じます。そのため、

「何のためにこれをやっているのか。」


その答えが明快な授業カリキュラムが多いのです。



たとえば、世界史。

「歴史上に起きていることが、今の世界で起きていないか。」

「過去に起きたことが、今の世界にどうつながっているか。」

そういう視点で歴史的な出来事や流れを読み、分析し、まとめ、自分なりの答えをだしてレポートにする。

年号を覚えたり、細かいことを確認するような作業はなく、テストもありません。たとえば、日本のようにXXXX年、○○の乱という覚え方ではなく、これぐらいの時期に、こういうことが起きて、時代が変わったんだという話ができればOKという感じです。

大事なのは、どうしてそれが起き、そのような結果になったのか。それが今の世界にどう影響しているか、ということなのです。



そういったものの視点は、実際に社会に出たときに、役に立つことが想像できます。

会社でプロジェクトを立ち上げ軌道にのせるとき、会社を経営するとき、過去を分析し、その問題点や原因を割り出すことは必要な作業です。

そして、時代が変わろうとも、現代に残っている本当に良いものは何か。普遍的なものを見極める作業も大事です。


といった具合に、こちらの学校の課題を見ていると、現代社会(今のビジネス社会)で役に立ちそうなプロセスと繋がることが多いのです。



他にも、ライティングでは、伝記本を読み、ある一人の人に焦点をあて、リサーチしなさいという課題がありました。年表を作成し、それぞれの時代のポイントを見出します。人生のターニングポイントや象徴的なものをピックアップしながら、ひとりの人生を紐解いていくという授業でした。

その次は、自分の4人の祖父母の中から一人選び、 彼/彼女の人生をリポートするというものでした。同じように年表を作り、直接インタビューし、人生の大切なピースを拾い集めていくという作業です。

最初はプロが書いた伝記本を分析してまとめ直す、次は、プロの作家がたどったであろうプロセスをひとつずつ積み上げる、そんな内容でした。


これはどちらも1ヶ月以上かけて、生徒たちが取り組む課題です。そして、分析方法、インタビューの組み立て方、ひとつひとつのプロセスを学ばせます。もちろんライティングのテクニックも同時に学びます。そして、こうしてリサーチして作成したレポートやエッセイは、クラスの中で、必ず発表します


実はこの作業、アメリカではとても大事なのです。 なぜなら、入学試験や入社試験で、自分の履歴(エッセイ)を書き、自分についてプレゼンしなければならないからです。どのような学生生活を送ったか、自分に影響を与えたもの、自分にとって大事なものは何だったのか、、、今の自分を作り上げたポイントをおさえ、自分のよさをアピールしなければならないのです。


偉人、有名人といった成功例としての人生、おじいちゃん、おばあちゃんという身近に尊敬できる人の人生を、第三者の目で分析し、自分の言葉で書き上げる経験が、冷静に自己分析し、自分を語る力となり、将来役に立つことでしょう。




今回ご紹介した例に限らず、学校の課題のひとつひとつが、実際、社会に出たときの事を考えて組まれています。 

机上の勉強と実社会をつなげる実践的な学習 をいかに効率よく学ばせるか、先生たちの工夫が見られるものが多くありました。(ちなみに今回ご紹介した例は、日本で言うと中学1~2年のカリキュラムの一部です。)



また、アメリカの子どもたちは、年齢に関係なく、今やっていることがこの先どう繋がっていくのか、意識しながら学んでいます。もちろん全員が学校の課題をひとつひとつ、そのように捉えているのかどうかはわかりませんが、日ごろの会話からでも、自分の人生は自分でクリエイトする という意識を持っている子が多いように感じています。



ところで、学校の課題を観察して、驚いたことがもうひとつあります。それは、ペーパーをただ読み上げるような発表ではなく、いろいろなアプローチで発表するプレゼンテーションです。プレゼン力!これもビジネス社会では欠かせない要素ですね。

次回はそれについて、ご紹介します。



担当/河合








2013/07/09

Oregon便り(9)~競争意識の違い その4

今回は、日米の競争意識の違いについての、最後の記事UPになります。

ステレオタイプ的なお話もあったかと思いますが、一考察として参考にしていただき、日本の教育について考えるきっかけにしていただけるとうれしいです。

これまで読んでくださってありがとうございました!


その3のつづき



個人的な意見になるかもしれませんが、アメリカでの子どもたちの競争について観察している中で、感じている3つの良さがあります。

まずは、全てのことに様々な選択肢があることです。日本のように大学入試だけでなく、様々な競争が存在していることは、競争することに対しての価値観を広げます。勉強だけでなく、自分の力を発揮できる場、自信を持てる場を得るチャンスがそれだけ多く存在するということです。

次に、その全ての競争が、全ての生徒たちに課せられていない、けれどもすべての生徒たちに与えられたチャンスであるということです。やりたいことがある人はどんどんチャレンジ!やるからには、そのための努力も惜しまない、というスタンスなのです。

3つ目は、先生や保護者が、子どもたちに結果を気にすることよりも、挑戦することを楽しむように励ますことです。日本の多くの子どもたちは、結果を気にするあまり、挑戦すること自体を楽しめないのです。実は、これがアメリカのように日本の子どもたちが競争が好きになれない大きな理由のひとつではないかと思います。

実際、この3つのことが、アメリカに越してきた我が家の娘たちを、ポジティブに変えてくれたのだと感謝しています。彼女たちは、自分のやりたいことをあらためて見つめなおし、新しいことにチャレンジすることを楽しみ、自分たちの生活を楽しむ術を見つけたようです。また彼女たちが新しいことにチャレンジすることを、周りのお友達も先生も、いつも励まし、すばらしい!とほめてくださるので、どんどん調子にのって、いろんなことに果敢にチャレンジするようになりました。

アメリカでは、競争すること=チャレンジするのが楽しい!と知っている子どもにとっては、すばらしいシステムなのだといえます。

 おわり

担当/河合 

2013/07/07

Oregon便り(8)~競争意識の違い その3

日本では梅雨明け宣言が出たようですが、いかがお過ごしですか?

前回、日本の学校では競争を避ける傾向にあるというお話をしました。もうすでにお気づきの方も多いかと思いますが、日本の学校にも厳しい競争がありますよね。今回は、その「競争」についてです。

その2のつづき  

 繰り返しになりますが、それぞれの国の子どもたちにとって、競争意識の違いを考えると良い面と悪い面があります。アメリカでは、競争は楽しく挑戦するもなので「競争社会」というものに日本ほどネガティブな印象はないのですが、あまりにも多くの競争する場があり、子どもたちはプレッシャーとストレスを受けているかもしれません。日本の子どもたちは、競争自体が少なくとも、教室で、自分の得意分野や才能を隠し続けることにストレスを感じているかもしれません。 

そういえば、日本の子どもたちの競争については、ひとつ例外があります。入学試験です。日本の大学進学率は世界でもトップクラス。ほとんどの高校生が大学を目指します。 特に、日本の生徒たちは、良い大学に入るためには、たった1回のチャンスしかないにもかかわらず、かなりの高得点を得なければなりません。良い大学に入ってよい仕事を得ることは、日本の生徒たちにとって、もっとも大変で重要なことです。

そしてその大学の一般入試は、学力テストが大きな比重を持っています。そのため、大学の入学試験に備え、日本の学校では子どもたちにかなり勉強させます。特に高校では、毎日のように小テストがありますし、生徒だけでなく、先生も保護者も試験の結果を重視します。授業も大学入試のための受験対策メインになってきます。

多くの日本の生徒たちにとって、学校の中での唯一の競争といえば、試験で点数をとることになり、勉強ができる!ということが、一番の評価基準になります。アメリカのように多角的に生徒を評価するのではなく、テストで点数がとれるかどうかで評価されるというのも、競争嫌いを生み出す原因のひとつかもしれません。


その4につづく

担当/河合