2013/07/19
Oregon便り(11)~学校の中の実践主義 その2
アメリカの学校では、実に様々なプレゼンテーションを経験します。
小学校からそのような機会が多いので、プレゼンのテクニックは自然と身につ きます。
すばらしいのは、ただ読み上げるだけではないということ。いかに興味深く、わかりやすく、クラスメートたちに聞いてもらえるか。小学生でもそれを 意識して、プレゼンを組み立てます。
というわけで、小学校を見学したときは、本当に驚かされました。
小学校4年生のクラスのプレゼンテーションでのことです。
彼らがプレゼンで気をつけていたのは、
1.みんなに聞こえているか
2.棒読みになっていないか
3.ジェスチャーをうまく使っているか
4.アイコンタクトをしているか
5.適切な言葉を使っているか(同じ言葉ばかりはNG)
といったことですが、小学生たちが、これをどのようにうまく絡め、満足のいくプレゼンができるか?
小学生にとっては、なかなかハードルの高いものだと感じました。が、実際は、緊張こそしているものの、とても上手にやってのけていたのです。
まず、ほとんどの生徒がメモを用意し、クラスメートに話しかけるように頑張っていました。ただ立って、原稿を読み上げるだけの子はいませんでした。
ポスター、地図、模型、様々なものを用意し、うまく使いながら、リサーチしたことを紹介していきます。時に、観客のクラスメートに質問をなげかける。ジョークを言う。紹介したいものをクラスメートにまわしてもらう。などなど、観客をあきさせない、楽しませるテクニックをすでに使っていました。
その日はペアワークだったのですが、みなそれぞれ、個性豊かに表現していたのも驚きでした。
続いて、中学校のプレゼンを見る機会がありました。先日の小学校で出会った子どもたちが、2~3年後にどうなるのか、、、そういう気持ちで見ました。
きっとこれまでに、いやと言うほど、プレゼンの経験を積んだのでしょう。
ビジネスマン顔負けの、堂々としたプレゼンぶりでした。
聞いている方が安心して聞ける、プレゼンの世界に惹きこまれる、、、そんなプレゼン力を中学生が身につけていることに驚きました。ごく自然に教室の中を動き回り、クラスメートとやりとりしながら、和気藹々と進める子もいれば、クラスメート全員を釘付けにするようなエンターテイナーもいました。
こうして彼らは、自分がプレゼンするだけではなく、それぞれの工夫が光るクラスメートのプレゼンを見て、長い学生時代を過ごすわけです。
プレゼンは経験値が大事だとよく言いますが、それに子どもの吸収力が加われば、彼らにとっては向かうところ敵なし!
経験を積むことで、人前で話すことに慣れる。そして、聞いている人にとって何が効果的かを体験から学ぶことができます。
身のこなし方や、声のトーン、資料の見せ方、使う道具、、、やってみて、聞いてみて、見てみて、わかることは大きいなと感じました。
小学校から大学で学び、実践を積んでいるので、人前でも、堂々と、自然にふるまうことができる人が多い のも分かる気がしました。
どうしてアメリカの学校では、プレゼンの練習をこんなにするのか・・・アメリカの友人の言葉を借りれば、「プレゼンは夢をかなえる第一歩だよ。」
自分のやりたいことを実現するには、まずは伝えることから !
自分のやりたいことを実現するために必要なもののひとつが、プレゼン力。
その次は交渉力・・・そして、、、と話は続きますが、アメリカ人の多くが、プレゼンテーション(=人前で魅力的に話すこと)は、学ぶべき大事なスキルのひとつと思っていることは確かです。
逆に、この教育の違いをこえ、国際社会で活躍している日本人は意外とすごいかもしれない!とふと思ったりもしました。
次回は、必要とされる「基礎学力」について、書いてみたいと思っています。
担当/河合
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