2013/02/20

Oregon便り(4) ~ミドルスクール②


こんにちは!
あちこちで春はもうそこまで!というニュースを耳にするようになって来ました。
とはいえ、インフルエンザや風邪をひいてる方も多いようです。
季節の変わり目は、体調も崩しやすいので、お気をつけくださいね。

さて、アメリカのミドルスクールのシステムの違い、教育関係者でない方にはあまりおもしろくないお話かもしれませんが、、、いましばらくおつきあいを!笑


というわけで、前回のつづきです。

こちらに来て、学校の校長先生やスクールオフィスの方とお話していると、

・ 子どもたちが授業に集中できるように
・ 先生が子どもたちに教えることに専念できるように

と常に気を配ってくださっている印象を強く受けます。

スクールオフィスは事務的サポート(出欠、遅刻、そのほか生徒管理・全般について)、
スクールカウンセラーは生徒のメンタル面での、または個人的な相談事のサポート
の役割と責任があり、先生に伝えたいことは、内容によってこちらを通すことが前提です。

また日本の学校との大きな違いは、公立でも退学がありえるということです。
問題行動を起こした際の対応、退学までのプロセスについても、
先にご説明した誓約書に詳しく書かれており、子どもも親も把握しています。


では、日本のように生徒のすべてをお世話くださる担任の先生がいない中で、
学校と家庭はどのように問題なく連携しているのでしょうか?

一言で言うと、「情報の開示」でしょうか。

学校全体の動き、クラブアクティビティー、その他の事務的な連絡は、
校長先生のお名前で、ほぼ毎日メールが届きます。

そして、出欠、授業の進み具合、テストの予定、宿題提出の有無、
その評価なども、ひとりひとりのファイルがあるホームページにアクセスすれば、
いつでも見れるようになっています。

今日提出した宿題が、何点だったのか。
その宿題が評価の何%を占めるのか。
自分の子どもの成績がいまどうなっているのか。

こういったデータはほぼ毎日更新されます。
メールの設定すれば、希望にあわせ、メールで内容も確認できます。


子どもも、親も、学校も、情報を共有し、お互いの責任を果たす。

お互いの目的と役割もはっきりしています。

と同時に、家庭力の大切さ も感じます。

また、家庭や地域の人たちが、学校を支えるシステムもしっかりあります。
ボランティアとチャリティーで、家庭・地域・学校がつながり、
子どもの成長のため、さまざまな取り組みをしています。
これはまた、とても勉強になることが多いお話ですので、
いつか詳しくご報告したいと思います。

こちらにきて、まだ半年ですが、アメリカ社会の縮図のひとつとして、
「最終決定の権限や責任の所在」がどこにあるかが明確だからこそ、
うまくいっているシステムを、勉強させてもらったように思っています。


これからまた問題点なども見えてくるかと思いますが、
今回はとりあえずここまでにします。



読みづらい文におつきあいくださり、ありがとうございました!


Satoko Kawai

2013/02/17

Oregon便り(3) ~ミドルスクール①

先日は、アメリカの学校についてざっくりご報告しました。
今日は、ミドルスクールの様子をお伝えしたいと思います。


新学期が始まる前に、いわゆる履修登録があります。
とりたい授業の希望をだし、学校に調整していただきます。

クォーター制で、3ヶ月が1ターム(学期)です。
前期と後期で時間割が変わりますが、半年間は毎日同じ時間割です。

新学期がはじまると、娘は、スクールオフィス、各授業担当の先生からペーパーをもらってきました。
Welcome ~~~クラス!という書かれたそのペーパー、何だと思いますか?

授業の目的、内容、主な予定、持ち物リスト、、、そして、生徒たちにこのクラスに期待する行為、してはいけない行為が、ずらっと。。。つまり、誓約書のようなもの。

たとえば、、、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の授業では、すべての生徒がこの分野での知識、スキルを身につけ、~~~といったことをこれからの人生で役立ててほしいと願っています。

まずは、どの生徒も前向きに楽しく参加してください。準備をしっかりし、毎日すべての授業活動にはりきって参加してください。皆が楽しくしっかり学べる授業環境を大切にしてほしいので、以下のことを守ってください。

1.遅刻厳禁 
2.前向きに参加すること 
3.先生やクラスメートに敬意をはらうこと 
4.先生の話をしっかり聞き理解すること 
5.キャンディーやガムを食べないこと 
6.宿題を必ずしてくること

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そのあとには、かなり細かい評価基準や評価対象などが書いてあります。

先生によっては、それぞれの項目のあとに、生徒・保護者のイニシャルサインをするスペースが設けてあります。はい、読みました、約束を守ります、では、親子でサイン!という具合です。

子どもと一緒に読みすすめていると、子ども自身も、これから始まる学習のゴールややらなくてはいけないことが、かなり具体的にみえてくるようでした。そして、サインをする=責任をもつ という実感をもったようでした。


その書類は、スクールオフィス、バスドライバー、各授業の先生方とそれぞれにあり、それぞれを熟読・確認してからサインをし、翌日までに提出しなければなりません。というわけで、いったい何枚に、何回サインをしたでしょうか、、、初日の夜はサイン攻めで終わりました・・・・・。



この学校で、学校も、先生も、生徒も、家庭も、それぞれにベストをつくします!という誓約書を交わしたわけだから、みんなはりきってがんばりましょう!(ただし、万が一それにそぐわない行為が続いた場合はこの学校にいれないのよ、でも最後まであなたのことを思って、いろいろなサポートを用意していますから、ご安心を!)そんな感じをうけました。


このようなシステムの中、学校、先生、そして家庭は、どのように連携し、生徒たちをサポートしているのでしょうか?次回はその辺をお話したいと思います。



Satoko Kawai

2013/02/12

Oregon便り(2) ~アメリカの学校

早速ですが、今日はアメリカの学校について、ざっくりご報告したいと思います。

アメリカの学校は、州によって違いがあります。
オレゴン州では、以下のように分けられています。

エレメンタリースクール - K-5(幼稚園・年長~小5)
ミドルスクール - 6-8(小6~中2)
ハイスクール - 9-12(中3~高3)

公立の学校は、日本と同じように住んでいる地域で分けられています。
私が住んでいるポートランド市には80校ほどの公立学校があるそうです。


引っ越してきたとき、下の娘は4年生、上の娘は7年生に編入しました。
エレメンタリーとミドルスクール、それぞれに通うことになったのですが、
それぞれの雰囲気の違いにとても驚きました!


エレメンタリースクールは、ひとことでいうと、こどものためのこどもの学校!
そもそもアメリカの「子ども」の捉え方は、日本とちょっと違います。「子どもを守らなければいけない!」文化がまずあるからです。これについては、またの機会にゆっくりご説明しますね。


ミドルスクールは、あくまで勉強するところ。それもすごい勢いで・・・笑

休み時間は、ランチタイムをのぞき、教室移動のための4分間のみ。
お友達とおしゃべりしている暇もありません。
転校してきた娘にしたら、お友達をつくっている暇もないという状況です。

というのも、日本の大学生のように、それぞれの科目を履修するので、「クラス」がありません。
朝の会や帰りの会、クラス対抗の行事といった学級活動がないのです。

ただ、Writing, Reading, Social Studyの3科目は、Blooked Classと呼ばれ、
同じ先生が教えてくださるので、面談などはその先生がメインになります。
とはいえ、その先生が子どものことを全般に見てくださるわけではありません。

子どもの生活面、精神面は、基本的には家庭、そしてカウンセラーの先生の役割です。

家庭、スクールオフィス、教師、カウンセラー、、、、、そして生徒自身。
それぞれの役割と責任が、とても明白になっている。
それが私が一番感心した、ミドルスクールの特徴でした。
次回は、そのことについて、詳しくお話したいと思います。


つたない文を読んでくださって、ありがとうございました!
それではまた


Satoko Kawai


Oregon便り(1) ~ごあいさつ

みなさん、こんにちは。すっかりご無沙汰してしまいました。
気づけば、久しぶりのブログ記事UPで、今年はじめての更新です。

さて、これまでは、GSSの活動のご案内、ご報告をメインとしておりましたが、
理事長のすすめもあり、アメリカから時々レポートさせていただくことになりました。

GSSの理事メンバーの紹介欄に私のことも出ているので、
細かいことは省かせていただきますが、GSSでは主に海外研修を軸とした長期プログラム、
国際文化・日本文化交流プログラムを担当させていただいています。
昨夏、もっと自分の専門分野を深めたく、またGSSのネットワークも広げたいと思い、
アメリカ・オレゴン州に拠点をうつしました。

日常のさりげないことから、こちらの子育て、家族のあり方、教育事情、
次世代の子どもたちのためにつながる「何か」といったことまで、UPしていけたらと思っています。

また、この場でいろいろな意見交換もできるようになれば、とても嬉しいです。
特に日本を離れてしまったので、日本の教育についてのご意見もぜひお伺いしたいです。


というわけで、未熟な私の目を通してのアメリカ・オレゴン便りになりますが、
どうぞよろしくお願いいたします。


Satoko Kawai

2012/12/22

12月英語プログラムのご報告

今回の英語プログラムには、次回フィジー研修に参加予定の子どもたちと、
GSS初参加の小学2年生の子どもたちで行いました。

英語のレベルも全く違う中で、コミュニケーションをテーマに行いました。

初参加組の子どもたちは、英語ですすめられるプログラムに、最初は固まっていました。
日本語を話していいよと声かけしますが、日本語すらでません。笑

いまは英語で語りかけ、片言でもしっかり自然に返してくれる先輩格の子どもたち。
初参加組には大きなプレッシャーとなったに違いありません・・・(TT)

そんな中、自分のことについてまずは考えてもらいました。
自分の何を伝えたいのか、自分の何を知ってもらいたいのか、
何でもいいから最低5つ、書いてくださいと指示しました。

サッカーが好き、鳥が好き、車が好き、家族が好き、、、といった好きなものや、
学校のことなどがでました。

そのあと、教科書などによくあるパターンでの自己紹介をしてもらいました。
初参加組は英語も読めないので、見よう見まねです。
伝わればいいんだからね~とみんな順番に発表しました。
初参加組、発音すばらしい!先輩組、すらすら~!

そこへ、新しいお友達の登場!ジョージ(サルのぬいぐるみ)です。
彼に英語で自己紹介してもらいました。
みんなと同じ形でやりました。みんなふーんと聴いているだけ。。。

続いて、アメリカの学校や路上でよくみるパターンと紹介して、語りかけ調で自己紹介しました。
あれ?とみんな戸惑いましたが、子どもたち側にも笑顔と動きが・・・
そしてことばもかえってきました。

このあとは、それぞれに自己紹介してもらうパターンでやりたかったのですが、
レベル差を考え、急きょチーム戦にしました。チームで勝手に
「お友達と会った時」のスキットを作ってもらいました。

初参加組にとっては、ちょっとハードルの高いものになってしまいましたが、
英語の世界にふれ、自分のことを英語で口に出して言ってみるという体験をしてもらいました。
なんとか次につなげてもらえるとうれしいです。

フィジー研修参加組のメンバーには、成長を感じました。
次回研修まで、また一緒にがんばりましょう!!!
春になったら特訓がはじまるから、それまで自主学習、がんばってね!


年末のお忙しい中、お子様を参加させてくださった保護者の皆様、
本当にありがとうございました!



担当/河合