ひっそりとたたずむこの建物。 知る人ぞ知る隠れ家的な料亭です。
子どもたちは緊張した面持ちで、引き戸を開けて中に入りました。
打ち水のまかれた石畳を歩き、玄関へ向かいます。炭火の入った炉がある2階の茶室で
正座をして、田中泰子先生をお待ちします。
田中先生は、まず、これまでのいきさつや思いを話してくれました。
そして「一期一会」と書かれた書を見せてくださいました。茶道は、総合文化。お客様をおもてなしするために、
掛け軸をかけ、お花をいけ、お香をたき、茶をたてる。すべてはお客様を想う気持ちからというお話もしてくださいました。
この茶室の掛け軸、お花、茶道具の数々・・・
心づくしのお品を目にし、感謝の気持ちでいっぱいになります。
一流のものばかりで、ため息が出ます。
「子どもたちには、本物を見せたい!」
と先生がおっしゃっていたことを思い出しました。
子どもたちがお茶をいただく時間になりました。
男の子も女の子も神妙な顔で正座しています。
やり方をひとつひとつ教わりながら、
お茶菓子(花びら餅)をいただき、順にお茶をいただきました。「お先にお相伴いたします。」
子どもたちは、口々に「おいしい!」と喜んでいました。お抹茶も先生が一番良いものをとご用意くださったものでした。
続いて階下にもどり、昼食をいただきます。
京懐石(点心)をいただきました。子どもたちには、京都のお雑煮も出されました。
その後、また茶室に戻り、御点前の体験をさせていただきました。
お茶をたてるのが初めてという子どもがほどんどです。本来はもっと堅苦しい空気になるところ、先生のお計らいで
みんなで楽しくやりましょうとすすめてくださいました。最初は緊張していましたが、どんどん楽しくなって、
和気あいあいとお茶をたてはじめました。
子どもたちがたててくれたお茶をいただき、
ほっこりとした時間を楽しませていただきました。
実は京都研修の前、このプログラム自体、子どもには贅沢、
子どもにはもったいないのでは・・・という声もありました。
ですが、子どもたちに日本人としての誇りをもって
海外で活躍してほしいという願いを共有してくださる先生方が
背中をおしてくださり、実現に至りました。
そして、すべて本物で一番良いものをとご準備くださいました。日本人らしい身のこなし方、思いやり、心遣いのひとつひとつが、
子どもたちの目に、心に焼きついたと思います。
五感で感じる日本文化の素晴らしさ
という今回のコンセプトに妥協なしで、子どもたちに向き合ってくださった
すべての先生方のお気持ちとお心遣いに、心よりお礼申し上げます。
担当/河合
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