2013/07/01

Oregon便り(6)~競争意識の違い その1


オレゴンは夏日が続いています。
日本から来ている私たちにとっては、湿度がないので、まだ過ごしやすいと思っているのですが、、、オレゴニアンは、気温が高くなる予想が出た時点で、まずは身構えます。

「明日から暑くなるらしい、なんてこった、どうやってしのぐ?」と騒いでいます。多少の雨ではびくともせず、濡れるのも気にせず歩く人も多いのですが、暑いのは苦手。雨には強く暑さには弱い人たちなのです。(笑)

さて、先日、アメリカと日本の子どもたちの競争意識の違いについて、こちらでリポートする機会がありました。もとが英文なので、たどたどしい日本文になっていたり、また個人的な思い込みも多少入っているかと思いますが、こちらでもご紹介したいと思います。今回を含め、4回にわけてUPします。一考察として読んでいただけるとありがたいです。



「日米の競争意識の違い」



 「競争だとやる気でる~!」アメリカの子どもたちがよく言う言葉です。ところが日本の子どもたちは 「友達と競争するのはいやだ」と言います。

彼らの意識の違いがどこにあるのか、、、それぞれの国の社会システムや文化の違いが、彼らの競争意識に影響しているのではないかと思います。

子どもの競争意識の違いには、それぞれ良い面、マイナスな部分があります。どちらが良いか悪いかというものではなく、(少なくとも私の娘の場合)新しいことに挑戦するために、競争はよいこと!という観点でお話をしたいと思います。

 
  アメリカに引っ越してきてからというもの、ありとあらゆることに競争があり、アメリカ人は人と競うことが好きなんだと感じさせられる場面に多く出くわしました。 

中にはプレッシャーを感じすぎる生徒もいますが、学校の中では、さまざまな競争が存在します。たとえば、クラスで寄付金集めの競争をしたり、年間で一番すばらしい生徒を投票で選んだり、学力テスト以外で順位がつけられることが多くあります。また学校のミュージカルの役を決めるとき、ダンスチームのメンバーになるとき、サッカーのチームに入るときなど、例をあげればきりがないのですが、生徒たちはなにかやろうとする際、常にオーディションやトライアウトを受けます。その度に、子どもたちは盛り上がり、励ましあい、家族も応援体制に入ります。レベルの高いリーディングや数学の授業(TAGと呼ばれている成績優秀な子どもたち向けのプログラムなど)を受ける場合もテストをパスしなければなりません。

そのせいか、アメリカの子どもたちは、早くから、自分が何が好きか、何がやりたいか、そして将来何になりたいかを見つけようとします。

小学生でも、自分は何が好きで得意か、何が嫌いで不得意か、好きで不得意だけどどれだけがんばっているか、といった会話をしています。それはたわいのない話であったりもしますが、自己アピールの場でもあり、お互いを認め合う場になることが多いように思います。

また中学生は、楽しい高校生活を夢見て、自分の道を探そうと懸命です。アメリカでは、勉強以外で得意なこと、活躍できる場があると、周りからの評価が高いということもあるので、勉強以外の興味のあることに参加したいという思いが強いようです。

好きなことを続けるため、自分ががんばれる場所、輝ける場を得るため、彼らは中学生の間に自分のスキルを磨き、テストに備えます。また、オーディションやトライアウト、テストに向けがんばることは、良い生徒として果たすべき責任のひとつだと思っているようです。

それらを受け合格した後は、自分自身に誇りを持ち、さらにがんばり続けるでしょうし、もし合格できなかった場合も、周りの人はみな、彼らが挑戦したことを誇りに思い、次に向け励まします。つまり、合否にかかわらず、挑戦した!ということに、友達も先生も、もちろん家族も拍手喝采、賞賛の声・・・というわけです。

結果として、子どもたちは、一番大事なことは結果ではなく、挑戦することだと信じるようになります。



その2へつづく



担当/河合

2013/05/23

Oregon 便り(5)~ミドルスクール③ 裁判所見学

前回のOregon便りから、2ヶ月も間があいてしまいました。。。

その間、グアム研修、スウェーデン大使館訪問があり、
オレゴン研修の準備も始まりました。今年のオレゴン研修、
参加する子供たち、保護者の皆様の思いをとてもとても大切に、
現在少しずつ、丁寧に、準備を進めさせていただいています。
まだ2ヶ月ちょっとありますが、空港で会う日が待ち遠しくてたまりません。


さて、真夏のような青空が広がっていた先週までとうってかわり、
冷たい雨の日が続いているポートランド。

最近はエレメンタリースクールのボランティア で出かけることが多かったのですが、
今日は、ミドルスクールのボランティアとして、州の裁判所の見学に行ってきました。

学校のボランティア活動に参加するには、身元調査とまではいきませんが、
犯罪歴などがないか、保険の有無などの調査を受けます。
今回は車に子供たちを乗せて行くという作業もあったので、
とても細かなチェックが入りました。
事故や何かあったときに備える部分はしっかりしています。

裁判所ツアーということで、ドレスコードは「きちんとした身なり」。
彼らの通学スタイルであるTシャツ、ジーンズはNG。

学校へ到着。
ほとんどの生徒はスーツにネクタイ、ワンピースにジャケット。
いつもの生徒たちが違って見える!と、驚いたと同時に緊張してしまいました。
そう、普段はとーってもカジュアルなのに、決めるときにはビシッと決めるのです。

保護者ボランティアは、各自で担当している生徒たちを集め、車へ。
事前に細やかな指示の入った資料をいただいているので、
打ち合わせなどもなく、そのまま各自出発。

現地到着。
歴史のある旧・連邦裁判所の建物でレクチャーを受けました。
今は新しい建物で裁判が行われているため、普段は使われていないそうです。
ですが、とても重厚な室内なので、ドラマや映画の撮影で使われることも多いとか。
ところで、アメリカの子供たちは、とてもよく発言、ディスカッションをします。
今日も大変盛り上がりました。(なんてすばらしい・・・と
感嘆のため息をついているのは、日本人の私だけですが。笑)

その後、州の裁判所へ移動。実際の裁判を見学しました。
驚いたのは、民事から刑事まで、ありとあらゆる裁判が
行われているそれぞれの部屋が、一部をのぞいて出入りが自由なこと。
そして、裁判の多い国とはいえ、かなりの数の裁判が、
同時進行で行われていることにも、文化の違いを感じました。

私たちのグループが最初に入った部屋は、民事裁判。
とても多くの人がいて、小さな揉め事を一気に解決するようなものでした。

つづいて入った部屋は刑事裁判で、ちょうど結審されているところでした。
かなりシリアスでヘビーでした。(裁判所内でのことなので、詳細は控えます。)

次もまた刑事裁判。 まるでドラマでも見せられているような流れ。

そして最後は民事裁判。 恐ろしく優秀な女性検察官に惚れ惚れ。

たった2時間ほどの出来事でしたが、あまりにも濃く圧倒されてしまいました。
大人の私でもこの状態です。12~13歳の子供たちはどう感じたのでしょうか。

実はオレゴン州の高校生チームは、Mock Trial(模擬裁判)も含む
市民&憲法の全米大会で、昨年も今年も、No. 1を獲っているのです。

<大会のHP>
http://new.civiced.org/national-finals-2013



そのせいか、ミドルスクールでもとても熱心に勉強しています。
この1ヶ月、とある事件をベースに、かなりの課題をこなしてきました。
毎日のように、検察側、被告弁護側の様々な供述書、死亡診断書などを持ち帰り、
要点をまとめ、それぞれの側にとって有利な点、不利な点を表にし、
自分の意見をまとめる、という作業が続いています。

これから今日の体験を生かし、自分たちのMock Trialに向け、
さらに準備をすすめるようです。

ところで、こちらの学校は6月第2週で終業となり、夏休みに入ります。

5月、高校生は、プロム(卒業パーティー)のシーズンです。
そして、小中学校は、学年末のさまざまなイベントに向け、大忙し。
それぞれの発表会の準備などがピークを迎え、ボランティアも大活躍です。

その組織運営、また保護者のみなさん、一般の方たちの動きに
いつも感心しつつ、勉強させてもらっているのですが、、、
写真を撮る暇がないのです!(泣)

というわけで、今日も読みづらい文章のみで心苦しいのですが、、、
読んでいただき、ありがとうございました。



担当/河合



2013/04/04

オレゴン研修 2013 夏 の ご案内


お待たせしました!オレゴン研修開催のご案内です。









オレゴン研修 2013 夏 - 初級Cクラス

【開催予定日程】 
2013年8月1日(木)~8月12日(月) 10泊12日

【最少催行人数】
12名
 ※人数に満たない場合は中止とさせていただきます。
 
【参加対象年齢】 
小学5年生~中学生  
 
※新規でご参加の方、ご家族の同行について、東京以外からのご参加などについては、
  事務局までお問い合わせください。

【研修内容】 
・ホームステイ(3日間)
みんなで協力し合って、思い出に残るステイにしましょう。

・オレゴンコースト日帰りツアー
太平洋の風を受けながら、思いっきり砂浜で遊んでもらいます。
オレゴン産のチーズやアイスクリームを作っている工場も見学します。

・サマーキャンプ(5日間)
大自然の中、同年代の子ども同志でさまざまな体験をします。
過去参加者によると、サマーキャンプとは・・・
「チームワーク!」、「ひたすら楽しむ!」、「友だち!」、「自分さがし!」
今年の参加者の皆さんはどんな答えをみつけてくれるでしょうか?
現地スタッフも楽しみにしています。


※成田空港での集合・解散になります。
※詳しいスケジュールは、事務局までお問い合わせください。
※事情により、変更させていただく場合がございます。



詳細は、前回のオレゴン研修 報告リポート・ブログをご参照ください。
http://globalstudysupport.blogspot.jp/2012/08/oregon-study-tour-summer-2012.html


【参加費】      
35万円程度 

※航空運賃、宿泊費、食費を含みます。
※燃油サーチャージ等により、金額が変わる場合もございます。



【申し込み方法】  
お子様のお名前・学年、保護者のお名前・連絡先を記載の上、
info@gss-npo.org  までお申し込みください。
           

【申し込み締切】  
2013年4月25日(木)

※キャンセルは、航空会社・旅行代理店の規定にそって受け付けます。


参加希望の方、またご興味のある方、メールにてお気軽にお問い合わせください。


これまで参加くださったお子様との再会、新しく加わってくださるお子様との出会いを、楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせ先】
GSS事務局: info@gss-npo.org



(担当/河合)

2013/03/28

和を尊ぶ国・日本


日本もオレゴンも、桜のシーズンを迎えました。

まだ肌寒い日もありますが、春が来た!と思うだけで心が軽くなりますね。


(Photo:JNTO)


先週、教育委員会主催の中学生向けグアム研修に行ってきました。
この研修のお手伝いを始めて、8年になります。
これまでいろいろな生徒さんにお会いしてきましたが、
毎年いろいろな感動や感激するようなことがあります。
今年も、生徒さんたちにいっぱいの優しさと元気をもらいました。
このような活動に携わらせていただいて、心から感謝しています。
さて、そのグアム研修のための乗換えを利用し、日本にも帰国しました。
ほんの数時間でしたが、乗り換え地の福岡空港から博多に出る機会がありました。
そこで感じた逆カルチャーショックについて、今日はご報告します。

<その1>
店舗数、それぞれの商品の数と種類の多さにあらためてびっくり。
本当に必要なものかどうかはさておき、
顧客のセンスに訴える商品が多く、ありとあらゆるデザイン、
新しいモノにあふれてました。
季節を楽しむデザインものも豊富です。

<その2>
お客様のことを考えたサービス。
日本はお客様にまた来てほしい、
喜んでほしいと純粋なサービス提供がメインで、
価格も商品の質も疑うことなく安心して買い物したり食べたりできます。
買う方も売る方も礼儀正しく(笑)、何も考えなくても
嫌な思いひとつせずに過ごせます。

アメリカではいい意味でも悪い意味でも、なんでもありで、
消費者は情報を持ち、賢くなければ損するし、
エキストラなサービスにはチップも払いたいわけで、
常に頭を使わされてる気がします。

モノも、心も豊かな国・日本。
外国の友人たちが絶賛するのも、あらためてよくわかりました。


とはいえ、それでもやはり、人生を楽しんでいると実感できるのはアメリカ社会。
あくまで私の中での日本人社会、アメリカ人社会で感じたこと、
狭い認識の中での話に過ぎませんが、
家族や個人の幸せが企業文化の上にある日本は、
我慢している人が多いと感じてしまうのです。

和を尊ぶ国ゆえの良さと悩み ・・・というところでしょうか。


 
会社や学校が、それぞれの家庭や個人の心豊かな生活、
人生を楽しむ応援をしてくれるといいなと思います。


大切な人とすばらしい人生を満喫するために働くことと、
企業発展のために働くことのバランスの違いが、
日米の大きなギャップとしてあるように感じます。つまり、
「個人のために、存在する企業」(アメリカ)、「企業のために、存在する個人」(日本)
が、日常生活やそれぞれの文化にも影響をあたえていて、
これは、教育の現場でも大きな違いとして存在しているような気がしています。



というわけで、またまた不定期ではありますが、
教育現場のお話をUPしていきたいと思っていますので、
よろしくお願いいたします。


担当/河合

2013/02/24

「スウェーデンからの贈りもの」~大使館訪問 の ご案内


「スウェーデンからの贈りもの」 開催のお知らせ!
 
 
 

 

北欧スカンジナビア半島にある「スウェーデン王国」。
 
皆さんはどのようなイメージをお持ちですか?
 
社会福祉制度がとても整っている国、ノーベル賞本部のある国。
IKEA(家具)、H&M(洋服)、ボルボ(車)などもスウェーデン企業です。
 
今回は、おやつに秘められた約束ごとや子どもたちの暮らしなど
子どもの目線に合わせたスライドなど盛りだくさん。とても楽しみです!
 
スウェーデン大使館に訪問し、色々と学びます。ぜひご参加ください!
 

【募集要項】

 
人数 子ども20名 ※先着順

対象 小学生1年生〜中学生 (大人の方の参加はご遠慮下さい)

日時 3月25日(月)午後13時30分~

場所 スウェーデン大使館は港区六本木1丁目

費用 ひとり2000円 

※当日の集合場所やプログラム詳細については、参加決定者にお知らせいたします。
※GSS会員以外の方は別途、登録費(3000円)がかかります。
 

ご参加の申し込みは、

①お子様のお名前 ②学校名と学年 ③保護者のお名前・メールアドレスを、

info@gss-npo.org までお送りください。
 
 
 
(担当/足立)