2012/01/18

京都研修2012 「武(ほこどめ)」

平安神宮近くにある東山堂。
こちらで剣道の防具と竹刀を手作りされている工房を見学させていただきました。













そもそも剣道になじみのない子どもたち。
ずらりとならんだ面や胴、竹刀に圧倒されぎみです。

東山堂の木村隆彦社長のご挨拶のあと、剣道について、
林さんにご説明いただきました。林さんは剣道6の実力者。

いまは、世界中に広がった剣道。
日本の剣道精神、美しさについて語ってくださいました。
相手を敬い、道具を大切にする。礼にはじまり礼に終わる。
勝てばよいというものではないというお話でした。






して、竹刀を手作りでつくられている圷(あくつ)さん
国内で数人しかいない職人さんです。
竹を割る道具や工程を教えていただきました。
一本一本を磨き、同じようにしなりをつけ・・・丁寧な手作業が続きま
1日で34本つくるのが精いっぱいだとおっしゃっていました。

続いて東山堂聖護院店に移動しました。
お店の入り口から見える鎧兜、Cool Japan! の雰囲気に
男の子たちのテンションはあがります。





堂々と並ぶ武道具に目を奪われながら、先ずは刀について、
話をうかがいました。

刀は、気が遠くなるような職人技が
結集されたものであること、刀のそれぞれのパーツで、
それぞれの匠がいる世界だということもはじめて知りました。

いよいよ「武士道精神」について、木村社長にお話を伺います。
そもそ武道の「武」、武士道の「武」は戦うことではなく、
矛を止めるという意味だそうです。

後日、子どもたちの多くが、心に残ったものとしてあげたのが、
ここで教えていただいた7つの武士道精神です。

「義」 「勇」 「仁」 「礼」 「誠」 「名誉」 「忠義」

ひとつひとつ子どもたちに、わかりやすく丁寧に教えてくださいました。

一見、難しいようですが、理論ではなく、昔生きていた日本人が、
そういう思いでがんばっていたという木村社長のお話が、
子どもたちにインパクトをあたえたようです。

子どもたちはこれから歴史を学び、数多くの本や映画で「侍」「武士」の
出会うことでしょう。そのときに、今回教えていただいた話を
きっと思い出し、より深く考え、感じることがあるのではないかと思います。

最後にサプライズ。スイス人の北口ジェシーさんによる尺八の生演奏です。
範でいらっしゃるという北口ジェシーさん

「日本のどもたちに、もっと日本文化に興味を持ってほしい、
触れてほしい、日本はすばらしいのだから!」と熱く語られていました。





本物の武道具に囲まれた特別な空間に、響き渡る尺八の音。
本当にすばらしい時間でした。

自分の生まれ育った日本に、自分の知らない世界があったと驚く子ども。

はじめて知った「武士道精神」から、生きるかっこよさを感じたという子ども。

日本の伝統文化を通して、子どもたちの心に新しい風を起こし、
心と向き合う時間をあたえてくださったことに、心から感謝します。


担当/河合

2012/01/16

京都研修2012 「能」

京都御所近くにある河村能舞台。

一見して、入口は普通の住宅のよう。
門戸をあけ、玄関を抜け、中に入れていただくと、想像以上の空間が広がった中に、
立派な能舞台があります。

「扉をあけたら違う世界という物語みたい!わくわくする!」

子どもたちはその異空間に驚いていました。

講師の河村純子先生は、これまでにたくさんの講座・ワークショップを
されてきたご経験があります。
凛とした美しいお姿に、子どもたちの背筋もぴんとします。

まずは能の世界について、ご説明くださいました。

能舞台にある松は、枯れることのない永遠の命の象徴であること。

竹は、しなやかにまっすぐにのび、芸に向かう姿勢をしめしていること。

次にあるべき梅の花は、台上の舞。舞が華だと考えられていること。

能のお話の多くの主役が幽霊であること、などなど。
知らない世界が少しずつ紐とかれていくようで、先生のお話に惹きこまれていきました。

続いて、「高砂」を先生のご指導のもと、能の調子にあわせ皆で詠いました。
はじめて挑戦するうたは、間のとり方から、調子の上げ下げなど難しいものでしたが、
なんとか最後までうたうことができました。

「普通の歌の声の出し方とちがった」、「今まで出したことのない音程やリズムだったから、
やりながらわからなくなって、自分でびっくりした。」との感想があがりました。

楽器の紹介、体験の後は能の基本的な姿勢、すり足の練習を舞台上でさせていただきました。
能舞台にあげていただくということだけでも、なかなかないことですので緊張しました。

すり足は、今までにない動き方を、はじめて脳から指令を出して体に伝えるようなもので、
さぐりさぐり一歩ずつ出してみるという感じでした。

うたもそうですが、見てるだけ聞いてるだけではわからないことがあることを実感します。

次は能面の紹介をしていただきました。
先生曰く、これはすっきりめのやわらかな般若の面だけれども、見るのがつらい面もあるとのこと。
初心者の私たちには、十分すぎるくらいの恐ろしい般若の面でした。

面の向きで、表情がどんどん変わることも見させていただき、驚きました。
また視野の狭い中での舞手さんたちのご苦労も垣間見ました。




そして美しい衣装の数々。間近で広げ、披露くださる伝統工芸の美しさに
歓声があがりました。

驚きに満ちた能の世界を、いろいろな角度から扉をあけていただき、
のぞかせていただいた、そんな素晴らしい講義でした。

最後に舞を鑑賞させていただきました。能舞台との距離が近いこともありますが、
圧倒的な迫力、息をのむような本物のすごさを体感しました。


















保護者の方の中にも「能」の印象がずいぶん変わったとおっしゃった方もいます。
子どもたちにとってははじめて触れる「能」の世界でしたが、
このような素晴らしい空間で、楽しく教えていただきながら体験できたことで、
一気に興味が広がったようです。

余談になりますが、「能」=退屈 というイメージをお持ちの大人の方や外国の方々にも
ぜひ紹介したいと思いました。


担当/河合

2012/01/15

京都研修2012 新春

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。



さて、GSSでは、年明け早々の1月7~8日に、京都研修を行いました。
京都研修は、日本文化体験プログラムのスペシャル版としての実施を考えています。

日本の街並みの美しさ、古都の雰囲気を子どもたちの目で見、肌で感じてほしい、
本物の日本文化に触れ、日本文化の素晴らしさ、奥深さを体験してもらいたく、企画しました。

プログラム内容は 「能」・「武(ほこどめ)」・「茶道」の3つです。

プログラムの詳しい内容については、このあと、ひとつひとつ
ブログ記事でご報告させていただきます。

まずは、今回ご協力いただいた日本文化の講師の方々に心よりお礼申し上げます。

準備期間は3カ月ほど。その間、子どもたちへの思い、次世代育成の意義について、
熱く語り合いました。なにができるか、なにがよいのかを議論し、ともに考えてくださいました。
本業を抱えながら、ここまでご協力くださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

すでに同じ目的で、様々な活動をされている大先輩でもありますので、
毎回の打ち合わせが勉強になりました。本当にありがとうございました。

日本と向き合い、自分と向き合い、胸をはって海外にはばいてほしいという願いを、
今回参加してくれた子どもたちがどう受け止め、吸収してくれたのか、
これからがとても楽しみです。

今回関わってくださった先生方、保護者の皆様とともに見守ってまいりたいと思います。


担当/河合

2011/12/29

本年もお世話になりました!

グローバル人材育成機構としてスタートし、2か月が経ちました。

多くのすばらしい出会いに感謝する日々でした。

グローバル化に対応できる教育サポートについて、
多くの方々と有意義な議論をすることもできました。
今後も皆様にご教授いただきながら、
皆様とともに、この活動を育てていきたいと思います。

1月には京都研修のあと、「楽しく磨くコミュニケーション力」と、
新しい取り組みがスタートします。
春にはサイパン研修もあります。

皆様の温かいサポートに感謝しつつ、
スタッフ一同がんばってまいりたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとって、笑顔いっぱいの一年になりますように。


(担当/河合)

2011/12/08

サイパン研修 2012春 参加募集中!

春休みにはサイパン研修をやります。こちらも、ただいま参加受付中です。(12月15日まで)
 

子どもたちがコミュニケーションツールとしての英語を使う楽しさ
人とつながる楽しさを体感して、世界をどんどん広げてくれたらなぁと願って、
いろいろなプログラム(学校訪問&交流、文化体験など)を用意しています。
 
 一度行ってそれっきりというものではなく、次へのステップにつながるような
取り組みをがんばっています!
 
今回は日本から、アメリカ人のTony先生に同行してもらいます。
子どもたちにとっては、はじめての海外研修になるので、
まずはいいチーム作りを心がけたいねと話しています。
というのも、サイパンで一緒になった仲間とは、次の海外研修でも
一緒になる可能性が高いからです。

大人にとってはなんてことないことも、子どもにとってはチャレンジとなり、
心細さや緊張感、いろいろな感情を抱えることになります。
でもそれを一緒に分かち合う仲間、そしてがんばったという思い出が、
これからを支えてくれる・・・と思います。だからこそ大事にしたいと思っています。
 
先輩たちもそうやって成長していきました。
不安そうな子どもたちを「大丈夫、どうせやるなら楽しくしっかりやろう!」と励ましながら、
いつも前向きになれるようサポートしていた最初の研修。
 
その次からは、子どもたちがたくましくチャレンジしていく・・・
新しいことでもひるまず、前向きに取り組む子どもたちに、「すごい!がんばってる!」というと、
「え?あたりまえでしょ。そうした方がいいに決まってるじゃん。先生がそう言ったよ、忘れたの?」
と返された時、心ではうれし泣きしていました。
前回の研修では叱ったこともあったけど、大きくなって・・・と感涙です。笑
 
子どもたちのがんばりや成長を目の当たりにすれば、立ち止っている時間はないと
いつも励まされます。子どもたちが胸をはって世界に羽ばたく日まで、
やれることは、めげずにすべてトライします!
 
ファーストステップとなるサイパン研修へのご案内が
これまでの歩みを振り返ってしまい、なんだか感傷的になってしまいました。
 
思いのこもったプログラムです。どうぞよろしくお願いいたします!
 
 
(担当/河合)